トリッカークラッチワイヤーの清掃とメンテナンス記録です。
トリッカーのクラッチはめちゃくちゃベーシックなやつです。
初めに位置を写メしておこう。
初めにアジャスター(左のやつ)とロックナット(右のやつ)の位置を確認。
クラッチワイヤーが伸びてしまっている場合は適応されませんが、元の乗り味に戻すためにあらかじめ位置を記録しよう。
大きい円盤のような形のロックナットを緩める事で調節機能をもつアジャスターが動かせます。
※位置を調節する場合
クラッチを調節する時の話です。
順番前後しますが一番最後に行うといいと思います。
先ほどの写真を元に説明。
①ロックナットを緩める
②アジャスターで位置調節
③ロックナットを締め位置を固定
まず初めにロックナットを緩めてから….
- この向きから見てアジャスターを奥側に回すとワイヤーが引かれ、遊びが少なくなりパツパツになります。(ワイヤーが伸びている時にドウゾ)
- この向きから見てアジャスターを手前側に回すと遊びが増えます。
クラッチワイヤーを外すための溝を作ろう。
左からアジャスター、ロックナット、クラッチレバーと続きます。
それぞれを回しながら溝を作るようにしよう。
ちょっと画像のみで説明が難しいのですがクラッチを引いた状態でワイヤー側を引っ張りつつクラッチを戻すと外せます。
クラッチレバーの外し方
下のボルトを外します。
紛失注意。
上からも緩めます。
ボルトが抜けます。
囲んだ部分はクラッチレバーとの接合部で、グリスが塗られています。
大抵擦れて真っ黒になっているため綺麗に拭き取ってください。
クラッチレバーも同様に金属同士が擦れているため真っ黒になっています。
パーツクリーナーとペーパーを用いて綺麗にしておきましょう。
クラッチワイヤーの状態を確認しよう。
ほつれてたり、一部切れていたらすぐに交換しよう。
昔乗っていたバイクのクラッチワイヤーが切れたことがあるがやはり前兆として一本、二本と少しずつほつれて切れていた。
日頃確認しておけば焦ることもなくなる筈。
(とかいいつつ私はあんまり見てないけど….)
写真のようにめっちゃ汚れてる場合は清掃までしよう….カスが付いてます….
クラッチワイヤー清掃
ここの穴からパーツクリーナーをぶち込みます。
シャコシャコとワイヤーを出し入れします。
そのうちエンジンにあるクラッチワイヤーの出口からパーツクリーナーが汚れを落としつつ落ちてきます。
エンジンを汚したくない人は、あらかじめクラッチワイヤーの出口位置を確認。
ウエスやペーパーを挟み込んでおくと汚れないと思います。
クラッチワイヤーを出し入れするとエンジンの方でカチャカチャ音が鳴るので場所を確認しておきましょう。
清掃が済んだらパーツクリーナーが乾くまでの間レバーやボルトを磨いておくといいと思います。
ちなみに清掃を行わず注油のみでもある程度改善します!
今回私はしばらく整備してなかったので清掃もしました。
ワイヤーの通り道にカスがたまるとクラッチが重く感じます。
カスが多い状態で注油のみだと、しばらく立った頃クラッチが重くなってきます….
注油したのに改善しない!って時もやはり清掃を行うべきです。
いよいよ注油だ!
先ほどのようにワイヤーオイルなどを入れてシャコシャコしても充分メンテナンス可能です。
※人によっては油としてエンジンオイルを入れる人もいるよ。
世の中にはワイヤーインジェクターという便利商品があって割と効率的に出口まで浸透させることが可能です。
ワイヤーを引き出し、インジェクターで挟み固定。
この時隙間が出来ないようにするのがコツ。
画像の状態から丸で囲んだ部分からスプレータイプのワイヤーオイルのノズルを差し込みスプレーするという商品です。
なんか持ってると整備してる感あってカッコいい。
アルマイトで綺麗だし….
オーナーのドレスアップ用具の一つだと思ってる。
グリスを塗ろう。
先程パーツクリーナーで綺麗さっぱり落としてしまったので新しくグリスを塗ろう。
一般のご家庭にある(?)一生なくならないグリスを用意します。
薄く塗り広げよう。
囲んだ部分は全部塗ってます。
反対側も塗っておきましょう。
丸のところもクラッチワイヤーのタイコの部分がハマるためグリスを塗っています。
可動部分にしっかりグリスを塗ることで滑りが良くなりクラッチが軽く感じます。
あとは先ほどと逆の手順ではめて終了です。
パッツパツにせずに必ず遊びは作ろう!
おわり